「強者」も序盤でつまずくと厳しい、同日開催の効用は? 今季Mリーグを土田浩翔が解説
今季のMリーグの特徴として「選手兼監督」の存在の大きさが挙げられます。好調な風林火山の二階堂亜樹さん、初優勝を狙えそうな麻雀格闘倶楽部の滝沢和典さん、フェニックスの芽森早香さん。これらのチームはどこも成績がいいです。おそらくですが、3人とも他の選手に対して遠慮する必要がないことが良いのだと思います。これまでは、各チームを持つ企業の社員が監督を務めるケースが多くありました。社員の立場だと、やはりある程度選手に遠慮が生じることもあるでしょう。

選手兼監督の人は、自分自身のパフォーマンスもチームの成績に直結するので、より責任感が求められ、チーム全体の底上げになっていると感じます。
長いシーズンを戦うには、チームの「和」も大事です。最近の傾向として、中心選手が監督的役割を担うとそのチームは強くなっています。不振にあえいでいるチームは、そのあたりがポイントかもしれません。選手兼監督は、自分も打つので対局の流れがわかる。次に誰を出す、その次は……など、選手起用もうまくできます。風林火山の永井さんの活躍ぶりも、二階堂亜樹さんが序盤に永井さんを出し続けたことも一因かと思います。そのことで、一気にMリーグの舞台に慣れることができましたから。今後も、プレイングマネージャー的な存在がとても重要になると感じます。他の競技と同様、将来は、会社の社員がGMなどチームの経営的な側面を担い、戦いの指揮は選手兼監督、あるいは選手出身の監督が担当していくという形で、分けて考えていくことになるのでしょう、
また将来は、監督のほかに、Mリーガー出身のコーチが出てきて欲しいと思います。監督とは別の立場で指導できる人ですね。この仕組みができると、Mリーガーの入れ替えも進みやすくなりますし、プロ選手の雇用の受け皿としても理想的だと思います。
同日開催でより刺激的に
もう一つ今季の大きな変化は、同日開催ですね。これまでは1日に1試合でしたが、今季から同じ時間帯に2つの対局をする日ができました。どちらかの対局の合間に、もう1試合の進行も見られるので、視聴者には好評だったと思います。試合数が増え、推し活的に見ている方にとっては、応援しているチームの登場回数が多くなったのも良さそうです。また、1日でポイントが激しく変わり、順位も入れ替わるので、より刺激的になりました。
肝心の選手にとってはどうだったでしょうか。