ギリギリ通過の雷電、台風の目に オーラスで見せた黒沢咲の覚悟が流れを変えた

レギュラー最終日、敗退か生還かを分けるオーラス南4局。親リーチが飛び交う極限状況で、黒沢咲さんが見せた覚悟が雷電をセミファイナルに導きました。解説席の私、そして対戦相手も驚いた対局を振り返ります。
土田浩翔 2026.04.23
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Mリーグのセミファイナルシリーズでは、雷電が勝利を重ね、台風の目になっています。雷電はもともと、レギュラーシーズンをぎりぎりの6位で通過してセミファイナルに進みました。

レギュラーシーズン最終日の3月27日。私が解説を担当した日で、雷電は勝てばセミファイナルに進み、負ければABEMASより下になり敗退、という正念場でした。高柳寛哉監督は、第1試合で黒沢咲さんを先発に起用します。ここが大きなカギで、並の監督にはできない選択でした。黒沢さんの「トップを取る能力」にかけたということだと思います。高柳監督が黒沢さんの性格や、臆することなく戦える強靱なメンタルをよく理解し、信頼していたということですね。
この対局は、接戦でオーラスの南4局を迎えます。2着目の黒沢さんは、トップ目の渡辺太さんと2000点差、3着目の浅井堂岐さんと4200点差。さらにラス目の瑞原明奈さんも親で攻めてくる状態で、選択次第でトップからラスまでありえる難しい立場でした。

北家の黒沢さんは、ドラの4ピンが2枚ある好配牌で、タンヤオを目指します。タンヤオドラ2でアガれば、太さんをまくってトップになれます。

しかし自分がテンパイできないまま、10巡目に瑞原さんから先制リーチを受けます。ラス目の親には振り込みたくないので、嫌な展開です。ただ、直後に渡辺太さんが打った4ソーをポンして3ソーを押し、5、8ピン待ちのテンパイをとりました。

渡辺太も「しびれた」

決着がつかないまま、3枚目の4ピンをツモります。

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