「振らないようにアガる」は都合が良すぎる Mリーグの「押しのライン」を変えた渡辺太の凄み

みなさん、「振らないようにアガる」なんてわがままな打ち方をしていませんか?アガりと放銃は背中合わせです。今回は、本来の麻雀の戦いである「攻撃的麻雀」を紐解きます。Mリーグの景色を変えた渡辺太さんの凄みや、次に繋げるための究極の「耐え方」についてもお伝えします。
土田浩翔 2026.08.14
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最近、「攻撃的麻雀」という言葉に注目が集まっていますね。ある意味で、これは正常なことだと考えています。降りる麻雀でなくて攻める麻雀。

この概念が前面に出てきて、ようやくまともな麻雀らしい戦いが繰り広げられるようになったという印象を私は持っています。

そもそも、「降りる」ことがあまり評価されない方がいい、というのが私の見解です。アガりと放銃は背中合わせです。しかし、背中合わせなのにもかかわらず、みなさん避けようとしますね。アガろうとするのに、振りこまないようにする。これは一番良くないと思います。

アガがろうとするのだから振り込んでもいい、と考えてやらなければ麻雀にはなりません。都合のいい人は「振らないようにしながらアガろう」と考えますが、都合が良すぎます。全然強くなれませんね。ただ単にゲームが上手な人というだけです。私見ではありますが、わがままな打ち方と言えるかもしれません。振らないようにしながら、時折攻めていってアガろうとすると、強くなれません。いま、Mリーグで「攻める麻雀」というトレンドが強くなっているから、流れがとても良くなってきました。みんなしっかり戦えていますね。

プロに「上手く降りたね」は求めていない

Mリーグでぶつかり合うことは、エンターテインメントとしても良いことですね。視聴者、ファンもプロ同士が真剣勝負するのを見たいわけですから。ファンの皆さんも「振らないで」と思いながらも、選手が戦っている姿が好きなのだと思います。一般の人では、リーチがかかって「親リーチだから降ります」となるかもしれませんが、プロの試合でそんなのは見たくないですよね。「上手く降りたねー」とはプロに対しては思わないですね。

そういう意味で、本来の麻雀の戦いに戻ってきたといえると思います。その上で、守備型の麻雀の評価はどうなのか。サッカーなどでも同じだと思いますが、守備型で大切なことは、カウンターをできるかどうか。カウンター攻撃が上手くできるような守備があってこその守備型なんですね。つまり攻撃のための守備ということです。

全然守らないで最前線に出て攻撃することもあり得ますけれど、場面によってはある程度引いて守らなければならない時もあります。しかし、守りながらも攻撃のことを絶えず考えておく必要があります。それがカウンターです。そのためには、配牌からどこを削っていくのか。狙いの場所が埋まってきたら「攻めに出るぞ!」ということになるので、そのための安全牌を持てているかどうか。安全牌を持つのは降りるためではなくて、攻め返すためのものです。

「配牌降り」みたいなことを言うプロもいますが、それは手牌が悪すぎる時のことであって、通常はそんな配牌ではなく、中途半端な手が来ますよね。その配牌をみて、攻める前提で考えることですね。だから、攻めと守備型の麻雀は両立するんです。

Mリーグのトレンドが変わった

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