土田浩翔のMリーグ展望 朝倉復帰、「新戦力」佐野ひなこの化学反応、逆襲に燃える3チーム
14日から始まるMリーガーたちの熱い戦い。今シーズンはどんな展開になるのでしょうか。
小林剛の後任という「重圧」。朝倉康心のパイレーツ復帰
先シーズン終了後には選手の入れ替えがありました。6月のドラフト会議で注目を集めたのが、朝倉康心さんが古巣であるパイレーツに復帰することです。ネット麻雀の強者である朝倉さんは、2018年、Mリーグ発足時にパイレーツに入団。優勝も経験しますが、22年に退団していました。一度現場を離れた選手が、その後解説者を経て再び復帰することは、他の選手の励みになる動きだと思います。
これまでMリーグを何らかの理由で去った方のなかで、復帰したい人は多いと思いますが、朝倉さんの復帰はそういう人たちに光として認識されると思いますね。
一方で、監督やチームの編成担当者は、相当の覚悟をもって決断したのだと思います。編成的には冒険だったかも知れませんから、そのあたりも注目ですね。
朝倉さんも指名されて嬉しいのではないかと思います。一度退いた後再び選ばれたということですから、喜びと嬉しさは倍以上と言って良いのではないでしょうか。ただ、朝倉さんにはパイレーツファンからのプレッシャーがかかってくると思います。長くチームのリーダー、「船長」として親しまれた小林剛さんが退団して、代わりに朝倉さんが入ったことを、ファンがどう受けとめているか?ということも気になりますね。
ただ、気負いすぎずにいて欲しいです。自分以上のものにはなれないわけですから、持っている力をフルに出し切るしかないです。朝倉さんの良さがでるのは、思い切りの良いプレーをしているときなので、勝った負けた、と一喜一憂しないで自分の選択をして戦っていくことに尽きると思います。結果はどうあれ、ファンは最終的には朝倉さんのスタイルを応援してくれるはずです。
解説者経験の強みと、渡辺太の「データ収集力」
そして解説者を経て復帰することの意味も大きいですね。他のチームの選手の長所と短所をわかった上で復帰するわけですから。人読みができるということと、「あの時この選手はこういう打ち方をしていたな」と客観的に見られていたのは貴重な経験だと思います。
話はそれますが、そういった客観的なデータの蓄積は、渡辺太さんが特にすごいと聞いたことがあります。各選手の映像のファイルを持っていて、対局前日に見て、頭に入れ直してから試合に臨むそうですから。通常のスポーツでは、統計的データはチームのデータ班的な人が分析しますが、個人でやっているのは素晴らしいですね。労力を惜しまないから、プラスに働きます。